あらすじ
死者の火葬は禁忌《タブー》とされし宗教『カナリウス正教会』が世界の半分を牛耳っている世界にて、死者を食屍鬼へと変貌させる食屍鬼《グール》病の蔓延によって人々は病に恐れる日々を送っていた。
その世界のとある国で殺人と窃盗の罪を着せられた没落令嬢のティアは刑死者として移り住んでいた国から強制追放され、辺境にある食屍鬼病の根源とされる巨大なダンジョン『狂気と食屍鬼』に生きたまま投げ捨てられてしまうのであった。
そんな彼女は飢餓による死亡が引き金となり食屍鬼病が発症して甦ってしまう。
しかし、彼女の身体は腐っておらず、正気も失っていなかった。幸か不幸か、彼女は偶然に食屍鬼病を克服したのだ。
まさに”奇蹟”である。
そんな彼女の前に現れた危険な死地へと赴いて死体を燃やす仕事を請け負う"火葬人"である中年の男ウィリアムと出会い、彼女の運命は一変し始めてーー
これは死から甦った悲劇の刑死者少女と死神と呼ばれし謎の男による『報われる』とは何かを探求するダークファンタジーである。