あらすじ

世界最高峰の魔法使いであり、数百年にわたって世界の変化を記録してきたハイエルフ、リュセル・アルヴァリス。 人間は愚かで、誓いを忘れ、同じ争いを繰り返す。 そう考える彼は、人間社会へ深入りせず、いつも歴史の外側に立っていた。 そんなリュセルが、戦争で焼け落ちた都市の瓦礫から、ひとりの赤子を見つける。 街一区画分の瓦礫は持ち上げられる。 雨も風も魔法で防げる。 けれど、空腹も、夜泣きも、おむつも、世界最高峰の魔法では解決できなかった。 村までの一時保護だったはずが、赤子へ「リーネ」と名を与えたことで、古い精霊法による庇護が成立してしまう。 「娘ではない。当面の保護だ」 そう言い張りながら、リュセルの旅の速度も、荷物の中身も、記録帳へ書く言葉も、少しずつリーネのために変わっていく。 そしてリーネは、いつまでも赤子ではない。 歩き、話し、学び、父へ反発し、自分の未来を選ぶようになる。 一方、ほとんど歳を取らないリュセルは、守るだけでなく、待ち、任せ、いつか手放すことを学ばなければならない。 世界最強なのに育児初心者なハイエルフと、成長していく人間の娘。 長命の父と短命の娘が、同じ時間を家族として生きていく異世界父娘ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/01
  • 現在の作品【書籍化進行中!】人間嫌いのハイエルフ、父になる