あらすじ
辺境の産科で働く治癒師(ヒーラー)の女は、あるとき軍の後送拠点へ呼び出される。
そこで目にしたのは、診察台に拘束された師ヴィジリアだった。
ヴィジリアは産科治癒師であると同時に、死と誕生の魔術領域を修める専門魔術士(ネクロマンサー)でもあった。軍の命令で死霊術を使い続けた彼女は、自らの死を求めるほどの魔術反動に侵されていた。
これ以上、彼女一人に術を使わせることはできない。
師を助け、屍体部隊が引き起こす二次災害を止めるため、女は空位となっていた死霊術士の名をひとつ襲名する。
名を〈エレゲイア〉。
それは、応急の襲名――の、はずだった。
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