あらすじ

残業続きの毎日、趣味の手作りすら諦めていたOL・東正花は、大地震に巻き込まれ命を落とす。「もっと、この手で何かを作りたかった」——その未練が、輪廻転生システムに前代未聞のエラーを引き起こした。 気づけば花は、見知らぬ世界の、崩れた神殿で目を覚ましていた。長い銀髪、左右で色の違う瞳、そして155センチほどに縮んだ身長。鏡代わりの泉に映ったのは、まったく知らない美少女の顔だった。 戸惑いながら足を進めた先で出会ったのは、幾重もの鎖に封じられた、原初の龍・ガロン。「終焉」を司る彼は、皮肉にも自分自身の理によって、終わることすら許されずにいた。 不器用な言葉を交わすうち、二人はいつしか、互いにとって初めての「友」になっていく。花の中に眠っていた権能が、その想いに呼応して目覚め、封印はあっけなく解かれた。 だが、花はまだ知らない。自分こそが、この世界のあらゆる理を生み出した「根源の創造神」——長らく空席だったその座に、偶然にも収まってしまった存在であることを。 ガロンを皮切りに、行き場を失った者たちが、少しずつ花のもとへと集まり始める。そして、世界のどこかで静かに広がりつつある異変も、花の知らぬところで、その歩みと交錯しようとしていた。 目指すのは、誰にも急かされず、自分の手で何かを作れる、自由でささやかな居場所。けれど、彼女が纏う力はあまりにも規格外で——気づかぬうちに、世界そのものを動かしていく。 社畜だった少女が、正体不明の創造神として歩む、賑やかで不器用な異世界譚。

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小説を読もう2026/08/01
  • 現在の作品空席の神座