あらすじ
新人社員・水瀬悠真が配属されたのは、社長室の隣にある経営企画室だった。
社内で誰もが恐れる女性社長・桐生美怜。
若くして会社を率いる彼女は、冷静で完璧で、社員たちからは「氷の女社長」と呼ばれていた。
新人の悠真にとっても、美怜は雲の上の存在。
決して近づけるはずのない、遠い人だった。
しかしある夜、停電した社長室で、悠真は偶然見てしまう。
誰にも弱音を吐けず、雷に怯え、孤独に震える彼女の素顔を。
社長として強くあり続けるしかなかった美怜。
そんな彼女の弱さを知った日から、二人の距離は少しずつ変わり始める。
社内では、厳格な女性社長と新人社員。
けれど二人きりになると、彼女は不器用で寂しがりな一人の女性だった。
誰にも知られてはいけない。
知られれば、悠真の立場も、美怜の信頼も、すべてが揺らいでしまう。
それでも悠真は、彼女の隣にいたいと願ってしまう。
そして美怜もまた、社長室の隣にいる新人くんの優しさに、少しずつ心を預けていく。
遠すぎる立場。
許されない距離。
社長と新人。
誰にも言えない極秘関係。
これは、完璧な女性社長がたった一人の新人社員の前でだけ弱さを見せる、秘密のオフィス恋愛。