あらすじ
この世界の人口は増え過ぎた。
人口増加により資源やエネルギーは枯渇した。
世界中で食糧難が起き、資源の奪い合いが起きた。
やがて増え過ぎた人口を減らそうという潮流が生まれ、人口カウンターが設置された。
各地に設置され、誰もが毎日人口を目にするようになった。
表示されている人口は10億人。
そしてその数は減るどころか日々増えていっている。
このままでは世界の滅亡は目に見えていた。
そこで人口を減らすために大胆な施策が取られた。
「人口削減法」の施行である。
それは人口が1億人未満になるまで殺人を始めとした犯罪行為を許容するという衝撃的な内容だった。
警察組織は解体し、治安という概念が消失した。
この法律が施行されてから世界は荒れ果てた。
富裕層はスラムとの間に高い壁を設置して身を隠した。
そうでない者はスラムや荒野で暮らした。
そこでは日々食料の奪い合いが起き、野盗たちが徒党を組んで略奪行為を行っていた。
それから20年の時が経った。
この法律の思惑通りに人口カウンターは9億人にまで減っていた。
代わりに世界からは秩序が失われた。