あらすじ

山深い村に残っていた古い因習――家督を継ぐ長男以外は「おじろく」「おばさ」として一生を家に捧げる制度。 彼らは戸籍上も“厄介”として扱われ、感情を殺し、ただ働くためだけに生かされていた。 語り手の父は子を外へ逃がしたが、父の死後、抑圧されていた叔父叔母たちが突如として家督を奪い合い、互いに殺し合う。 従順だった彼らは、掟が消えた瞬間、長年押し込められていた攻撃性を露わにし、家は血と炎で滅びた。 残ったのは焼け跡と語り手の悪夢だけ。 因習は終わったはずなのに、語り手の心の中ではまだ生きている。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/31
  • 現在の作品最後の因習