あらすじ

群馬県の山中で、世界に公表されていない小さなダンジョンを見つけた高校二年生・雨宮湊。幼なじみたちと最深部へ辿り着いた彼は、攻略者だけに与えられる「所有権」と、桃色の回復スライム・モモを手に入れる。 それから三か月。世界中へ無数のダンジョンが出現し、謎の声が人類とダンジョンの対立を宣言した。各国軍は攻略に失敗。通信、物流、医療、行政は次々に止まり、昨日までの日常は静かに崩れていく。 だが湊たちは、声が鳴る前に十のダンジョンを攻略していた。十個分の初回報酬、広大な地下拠点、そして家族を収容できる安全圏。それは世界を支配する力ではなく、目の前の誰かを生かすための力だった。 食料を運び、薬を探し、壊れた道を直し、助けた人々と衝突しながら、少年たちは地下に新しい町を築いていく。しかし、モモだけが知っている。ダンジョンは侵略兵器ではない。そして「世界の声」も、本当の管理者ではないことを。 これは最強になった少年の英雄譚ではない。崩れた世界で、今日の食卓と明日の灯りを守り続けた人々の物語。

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小説を読もう2026/08/01
  • 現在の作品世界の声が鳴る前に、俺たちは十のダンジョンを攻略していた――崩壊した日本で家族を守る高校生たちの拠点防衛記