あらすじ

戦国の世、雪深い北越・榊原家の当主と嫡男が同日に討死した。残されたのは十一歳の少女、榊原澄景。家臣たちは飾りの当主を求めたが、澄景が最初に命じたのは仇討ちでも出陣でもない。村ごとの種籾を数え、壊れた堰を直し、冬を越せぬ者へ蔵を開くことだった。 剣豪ではない。未来の知識も、便利な術もない。ただ人の話を聞き、帳面を読み、勝てない戦を避け、昨日より一人多く生かす。その積み重ねは、飢えた小領をやがて誰も無視できぬ国へ変えていく。猛将、謀将、海商、僧兵、そして天下を焼いてでも統べようとする覇王。幾人もの強敵と出会い、別れながら、少女は三十四年をかけて乱世の仕組みそのものを変えてゆく。 これは十一歳で家を背負った少女が、四十五歳で征夷大将軍となるまでの、戦と暮らしの戦国歴史改変譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/01
  • 現在の作品十一歳の女当主は天下を急がない~戦より先に田を拓き、四十五歳で征夷大将軍となるまで~