あらすじ
※こちらは「第4回野いちごジュニア文庫大賞」佳作を受賞した小説を改稿した作品です。
幼い頃、桜葉紬には大好きな男の子がいた。
毎週花畑で会っては、誰よりも素敵な物語を聞かせてくれる小さな小説家。
だけどある日、男の子は約束を残したまま姿を消してしまった。
そして数年後。
中学二年生になった紬のもとへ、日本最高峰の文芸育成校・文華学園から突然の編入通知が届く。
小説を書いた経験はほとんどない。
それなのになぜか学園に選ばれた紬は、あの日の男の子を探すため学園へ向かうことを決意する。
そこは未来の作家たちが集う特別な場所だった。
国民的アイドルでありながら小説家を目指す少年。
学園一の小説家に与えられる「花冠(アンテイア)」を狙う天才作家たち。
才能あふれる仲間たちに囲まれる中、紬だけは自分がここにいる理由を見つけられない。
それでも小説を書き続けるうちに、紬は知っていく。
自分が紡いだ物語が、誰かを救っていたこと。
そして、自分もまた物語に救われてきたことを。
これは、ひとつの約束から始まる物語。
大切な人を探していた少女が、やがて誰かの希望になるまでの、恋と友情と創作の学園物語。