あらすじ

エレベーターの「閉」ボタン。 彼は勘違いしていた。 「俺は必要とされている」 四十七万回押された実績。 輝かしい数字。 圧倒的な人気者。 ……ただし、その大半は「早く閉まれ」という人類の焦りだった。 一方、「開」ボタン。 年間三回。 しかも全部、誰かを待つため。 静かに働く者ほど、存在を忘れられる。 これは、承認欲求にまみれた「閉」と、静かすぎる「開」が繰り広げる、エレベーター史上もっともどうでもいい戦いの物語。 やがて事態は全国規模の閉ボタン革命へ。 人類は気づく。 閉じることより、 ほんの数秒、開けて待つことの意味に。 たぶん。 おそらく。 きっと。 ……たぶん。

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エブリスタ2026/07/31
  • 現在の作品『閉』ボタンの矜持