あらすじ
前世では、生まれつきの病で立つことも走ることもできず、病室だけで人生を終えた少年。
死後、彼は英雄の血を引く名門ヴァレリウス家の末息子、オリオン・ヴァレリウスとして転生する。
ようやく自由な体を手に入れた――そう思った矢先、彼には魔力が一切存在しないことが判明する。
「英雄の血を引く史上最弱」と嘲笑され、誰からも期待されない存在。
しかし、それは彼自身が望んだ仮面だった。
夜になると銀色の髪は漆黒へと変わり、世界すら恐れる黒炎を操るもう一人の存在――『ブラックファイア』が現れる。
昼は無能な貴族。
夜は正体不明の怪物。
誰にも支配されず、英雄にも悪役にもならない。
これは、自らの意志だけを信じて歩む一人の男が、世界の運命を書き換えていく物語。