あらすじ

主人公は目覚めるや否や、年寄りと赤ん坊に「また記憶を落としてきた」と叱られた。 日が落ちても里に帰らず山に残れば、記憶を喪ってしまうからだ。 山などに向かわず、落ち穂を拾う野良仕事だけを繰り返すよう、言い聞かせられる。 里には老人や赤子、四肢の欠けた者や傷や病を負った者ばかりが暮らしており、誰もが灰を集め、落ち穂を拾っていた。 稲株ばかりが続き、実りのない里だ。 時折、山から下りてくる赤猪や大鴉が人々を襲い、無慈悲に食らっていく。 山で記憶を喪い、里で獣がひとを喰う。 その意味を知る者はいない。 ……この里には。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/01
  • 現在の作品千年ずっと天に手を伸ばしていた