あらすじ
※2026年7月19日付の山形新聞「山新文学賞」に講評が掲載された作品です。
【あらすじ】
汚部屋でビールを飲みながらSNSを眺める湯川は、丁寧な暮らしを発信する「ネムレ」に、ひそかな憧れと苛立ちを抱いていた。
ある夜、ネムレが投稿したのは、カレーライスに金色の仏像が突き刺さった写真。ふざけ半分で送った返信に、まさかの反応が返ってくる。さらに相互フォローまでされ、湯川の日常は少しだけ浮つき始める。
だが、会社の昼休み、同じ仏像を持つ後輩の石原と出会ったことで、画面の向こうにいたはずの「理想」は急に現実の輪郭を帯びていく――。