あらすじ

六年のあいだ、義妹の顔をつくってきたのはわたくしです。母から継いだ調合帳には、その日の光と骨のかたちに合わせた処方が、一日ぶんずつ書いてあります。 ——婚約が調ったので出て行け、と継母は仰いました。承知いたしました。ですので、調合帳は一頁も置いてまいりません。 盛るのではなく、合わせるだけ。追い出された化粧師の娘が王都の外れに小さな店を開いたころ、ヴェルニエ家では誰も「王都一の美姫」の顔を再現できなくなっていました。 仕返しはいたしません。貸していたものを、引き上げるだけです。 ※誰も傷つけずに、貸したぶんだけ返ってくる静かなスカッとがお好きな方へ。

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小説を読もう2026/07/31
  • 現在の作品義妹を「王都一の美姫」にしたのは、わたくしの紅でした 〜出て行けと仰るので、調合帳は一頁も置いてまいりません〜