あらすじ
幼い頃から母親の虐待や学校でのいじめに苦しみ、「誰にも信じてもらえない」孤独を抱えて生きる少年・陸。ある日、身に覚えのない「母親を殺そうとした」という疑いをかけられ、警察や教師、周囲の人々からも信頼を失ってしまう。
高校生になった陸は、過去と同じ午前二時十七分に現れた謎の警官・川崎によって逮捕される。そして「憎い相手への殺人を処罰しない」という異常な法律が施行された世界で、自分を苦しめてきた人々を殺していく夢を見る。
しかし、その夢はただの夢ではなかった。警官・川崎は、かつて陸に命を奪われた存在であり、復讐のために陸の前へ現れたのだった。夢と現実が交錯する中、陸は自らの過去と罪に向き合うことになる。
これは、夢と現実の境界、加害者と被害者の立場、そして「憎しみ」が生み出す悲劇を描いた心理サスペンス小説。