あらすじ
ダンジョンで死者が出るたび、装備は捨てられる。
遺品回収員・白石律の固有スキル《廃品回収》は、正式に捨てられた物に残る”知識”や”技術の断片”だけを回収できる、不人気の支援能力だった。
ある日、三年前に閉鎖された補給拠点で、死亡したはずの少女を救出したことから事態は一変する。
だが、拠点は九十日間だけの暫定管理。
修繕費は赤字続き、仲間は全員”欠点”を抱えた訳ありばかり。
能力も万能ではなく、一度の判断ミスが人も証拠も失わせる。
捨てられた装備。
捨てられた施設。
捨てられた人材。
それらを繋ぎ直し、“遺品が生まれないダンジョン”を作れるのか。
これは最強の冒険者ではなく、現場を支える遺品回収員が、救助拠点を築き上げる物語。