あらすじ
私の妹エレノアは、三日前、隣国の皇太子妃となった。
そして明日の正午、私はその妹を十九年間虐げ、無実の罪を着せて死に追いやろうとした兄として処刑される。
王太子に婚約を破棄され、家族にも見捨てられた哀れな公爵令嬢。
しかし彼女は自らの潔白を証明し、悪人たちを断罪し、最後には自分を理解してくれる異国の皇太子と結ばれた。
誰もが、彼女こそ物語の主人公だと信じている。
けれど私は知っている。
妹は幼い頃から、人を陥れ、真実を都合よく並べ替え、決して嘘をつかずに周囲を欺いてきた。
これは、悪役令嬢に断罪された側から描く物語。
そして、悪役のまま主人公の座を奪った、一人の令嬢の物語。