あらすじ

あらすじ(3幕構成) 1. 第一幕 水城家は祖父の三回忌に集まるが、会話はぎこちない。 遺品整理で見つかったのは、祖父が積み立てていた「家族宇宙旅行券」と、謎のメモ「困ったらポン太を信じろ」。 半ば義務感で参加したツアー初日、軌道エレベーターは宇宙デブリ回避のため大渋滞。 さらに案内AIポン太が、歓迎アナウンスで家族の年齢を一人ずつ言い間違え、搭乗口が微妙な空気になる。 遥は地上の仕事トラブル対応を優先して家族を放置し、凪の不満が爆発。 「せっかく宇宙に来ても、地上と同じじゃん」という一言が突き刺さる。 2. 第二幕 月周回ホテル到着後も、想定外が続く。 AIコンシェルジュの誤作動で部屋割りは混乱、恒一は安全マニュアルを読み上げて家族に嫌がられ、蒼太は点検ドローン隊に「臨時隊員」と誤認登録される。 遥は管理者として全体最適を考えるほど、家族から距離を取ってしまう。 一方、凪が投稿した「無重力でみそ汁を吸えずに回り続ける父」の動画が地上でバズり、水城家は不本意に注目の的に。 そんな中、太陽フレア警報で帰還便の一部が欠航。 延泊組に指定された水城家は、月面観測ドームの臨時運営を手伝うことになる。 しかもポン太は「人手不足時の臨時業務マニュアル」を嬉々として再生し、家族は観光客から半分スタッフへ転職状態に。 3. 第三幕 延泊最終夜、電力系統の不具合で観測ドームが一時閉鎖。 復旧までの間、レイラと久我は乗客の安全確保に奔走し、遥も運航管理の経験を活かして動く。 しかし決め手になったのは、家族の連携だった。 凪は乗客誘導の配信で混乱を沈め、恒一は医療ドローン網を臨時中継に転用、蒼太は設備図の盲点に気づく。 ポン太は旧式仕様のローカル制御で、ネット断時でも非常灯シーケンスを手動補助。 「正しい人が一人で頑張る」旅から、「不器用な全員で支える」旅へ変わった瞬間、ドームは再点灯。 帰還後、水城家は以前の完璧な家族には戻らない。 代わりに、うまく話せない日があっても同じ方向を向ける家族として、新しい日常を始める。 最後にポン太は言う。 「次回のご旅行先は火星ですか。それとも、まず地上で夕飯ですか」

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/31
  • 現在の作品宇宙ホテル行き最終便、家族四人で乗ります