あらすじ

何でもできる侯爵令嬢リディアには、ひとつだけ足りないものがあった。心が動く瞬間だ。 婚約者である第一王子ユリアンの屋敷で開かれた夜会の夜、リディアはバルコニーから転落し、意識を失う。二日後に目を覚ました彼女を待っていたのは、専属侍女マリーが「犯人」として処刑を待つ姿だった。 だが、状況を見た瞬間リディアは違和感を覚える。なぜ手すりは、植え込みの上でだけ折れるように仕組まれていたのか。なぜ、確実に殺せる方法がいくらでもあったはずなのに、犯人はそうしなかったのか。 ――そこにあるのは、殺意ではない。 退屈しきっていたはずの日常に、久方ぶりの熱が灯る。侍女の命を救うため、そして何より自分自身のために、リディアは残された猶予、たった三日で真犯人を暴くことを決意する。 犯人はなぜ、私を殺さなかったのか。その問いの先に待っていたのは、誰も予想しなかった動機と、もうひとつの企みだった。

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小説を読もう2026/07/31
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