あらすじ
華やかな「探索者」たちがもてはやされる現代ダンジョン。
ステータス【F】のトーヤは、探索者ギルドの最底辺「清掃員」として働いていた。
「また何もない壁を拭いてサボってるのか」
「いつも生傷だらけでウケる。どんだけ無能なの」
エリート探索者たちからはゴミのように扱われ、日々嘲笑われる毎日。
だが、誰も知らない。
天才たちがド派手に倒したボスの死骸からは、放置すれば街を消し飛ばすほどの『呪い(瘴気)』と、システム外の凶悪な『バケモノ』が生み出されることを。
そして、その見えない絶望を、トーヤがたった一人で処理し続けていることを。
魔法が使えなくても。ステータスが最弱でも。
トーヤは己の肉を裂かせ、骨を砕き、自らの命を削る常軌を逸した自己犠牲(カウンター)で、人知れず強大なバケモノと相打ちになり続ける。
「称賛なんていらない。俺が泥を舐めることで、明日も誰かが笑えるなら」
誰にも知られず、誰にも認められない。
それでも、血を吐きながら立ち上がる。
これは、表舞台の天才たちが取りこぼした「真の絶望」を裏で喰らい尽くす、泥臭くも最高に熱いダークヒーローの物語。