あらすじ

数字というものは、恐ろしく便利だ。 例えば、目の前にあるコーヒーカップ。この取っ手の角度が何度で、持ち手までの距離が何センチで、注いだ湯が何度から何度に冷めるまでに何分かかるか――それを知っていれば、次に淹れるコーヒーは今より確実に美味くなる。 橋を架けるのも、薬を調合するのも、株価を予測するのも、恋人へのプレゼントの予算を立てるのも、全部数字だ。感覚や経験則で語られることの九割は、突き詰めれば数字で説明がつく。 俺はそれを、四十年かけて証明しようとしてきた人間だった

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/31
  • 現在の作品元数学者、異世界を数字で書き換える