あらすじ

紹介文 「世界の果てなんて、あるわけがない」 そう笑われ続けた祖父は、最後まで同じ言葉を繰り返して死んだ。 誰も信じなかった祖父の『ほら話』を、僕だけは信じている。 祖父は生前、「世界の果てを見てきた」と語り続けた。 けれど村の人々は、それを狂言か夢物語として切り捨て、誰一人まともに取り合わなかった。 そして祖父の死後。 遺品の中から見つかったのは、ただの紙切れだった。 かすかに線が走り、何かの形を成しかけた、古びた一枚の紙。 これは地図なのか。 それとも、死の間際に残された落書きなのか。 その答えを知る者は、もうこの世にいない。 「……これが、本当に“世界”なのか?」 方向音痴で地図すらまともに読めない青年・アズールは、その謎の紙と、真っ白な地図帳を手に旅へ出る。 目指すのは、祖父が語り続けた“存在しないはずの場所”。 ――世界の果て。 これは、世界を救う英雄の物語ではない。 踏み出すたびに迷い、間違え、それでもなお進み続ける。 まだ誰も描ききれていない世界を、自分の足で確かめ、自分だけの地図を刻んでいく、一人の旅人の冒険譚。 そしてその旅の果てで、祖父が見たものが「嘘」だったのか、それとも――まだ誰も知らない“現実”だったのかが明らかになる。

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カクヨム
カクヨム2026/07/30
  • 現在の作品世界の果ては、まだ描けない。 ―方向音痴の地図師冒険録―