あらすじ
──十八歳の誕生日。
煙宮灯真の人生は、一夜にして終わった。
突然の火災で両親を失い、自身だけが炎の中から無傷で生還する。さらに、その日初めて発現した炎を操る能力により、「能力の暴走で両親を焼き殺した犯人」という冤罪を着せられてしまう。
連行された先は、存在を秘匿されている特殊能力研究・収容施設――『玩具箱』。
そこでは能力者は人間ではなく、「被検体」として番号で管理されていた。
煙宮は**被検体No.6『非の無いところに煙は立たぬ(スモーキー・スモーカー)』**と名付けられ、炎と酸素を操る能力の実験材料となる。
やがて煙宮は、自らの能力で施設を混乱に陥れ脱走する。
だが、それは自由の始まりではなかった。
誰が敵で、誰が味方なのか。
能力とは何なのか。
そして、自分の家族を殺した本当の犯人とは――。
これは、一人の青年が「怪物」と呼ばれながらも真実を求め、世界の常識そのものに挑む物語。
「能力」とは何か。
「現実」とは何か。
その答えが明かされる時、世界はもう元には戻れない。