あらすじ
クラブ・ジェムノット。
そこは、紹介制の“出会いの施設”。
キャスト(ジュエル)や顧客(ジェム)は
人生や価値観等、自分の本質を対等にさらけ出す。
ただ、
ブース内ではジェムの姿は直接見えず、
声はそのまま聞こえるが、物影や気配が伝わる程度で
ジュエルに直接見られることはないという。
山深い森の奥のような静けさをまとうジュエル、
礼拝堂のような荘厳な空気を整えるジュエル、
導くように、朗らかに心を照らすジュエル……
表情や仕草も静かで穏やかなジュエルたち。
しかしその心は「見えるように丸裸」らしい。
そんななか、ジュエルとジェムは
「どちらも同じだけ大切な宝石」のように関わりあう。
恋愛、友情、救い、依存、対等性…
さまざまな“関係の形”が交差する中で、
自分の弱さを受け止めてくれる、
″自分にとってのたった一人″と思えるジュエルに出会えたジェムはーーー
「ノッティング」、
互いを選び合うかどうかを問う、
人生で一度きりの特別な申し出に挑むことになる。
話したいけれど話せない…
そんな想いや過去を抱えた人々が集まる場所で、
誰かひとりを選ぶということに、恋愛以上の意味が問われていく。
<エピソード0>
離婚をきっかけに心が壊れかけた佐伯は、
夜の街の片隅で、 偶然「クラブ・ジェムノット」を見つける。
さて、紹介制の施設と謳っているが……