あらすじ

イサベルは、この国の第三王女である。

青い瞳は父譲りの王家の青(ロイヤルブルー)で、母に似たダークブロンドの髪は赤みが強い。

豊かな胸元も大きく張った腰もまた母譲りで、学生の彼女にとって、豊満な肢体は持て余すばかりの恥ずかしいものだった。

学園でイサベルは耳にする。

『あんな雌牛のような尻をして、さぞや多くの子を産むのだろうな』

その声は、同じ学年の男子生徒のものだった。

『随分と不敬なことを言うな』

そう答えたのは、イサベルのよく知る青年だった。言葉だけなら、学友の暴言を正したことになるだろう。

だがその声音は冷めた笑いを含んで、イサベルには、彼もまた男子生徒の言葉に乗っかり自分のことを揶揄したように聞こえた。

彼にだけは、そうなふうに思ってほしくなかった。



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アルファポリス
アルファポリス2026/08/13
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