あらすじ
吉武慎太郎と橘柊花は、幼い頃から一緒に育った幼馴染だった。
家が近かった。ただそれだけの理由で始まった二人の関係は、いつしか一緒にいることが当たり前になっていく。
朝になれば顔を合わせ、学校へ行けばまた会って、放課後も一緒に遊ぶ。
喧嘩をしても、次の日にはまた隣にいる。
そんな毎日がずっと続くと、二人とも疑っていなかった。
やがて小学生になり、中学生になり、高校生になる。
友人が増え、それぞれの世界が広がっていく中で、二人の関係も少しずつ変わっていく。
ずっと近くにいたせいで、自分の気持ちにはなかなか気づけない。
気づいたところで、今度は今の関係を壊すのが怖くなる。
そうして何度もタイミングを逃しながら、それでも二人は一緒に大人になっていく。
そして、その長い時間の途中で真太郎はアナベルという女性と出会う。
それはやがて、真太郎と柊花だけではなく、彼らの周りにいる人たちの人生にも影響を与えていくことになる。
恋愛だけではない。
家族、友人、学校、仕事。
楽しかった日も、どうしようもなく後悔した日も、あとになって思えば大切だった何でもない一日も。
これは、吉武慎太郎と彼を取り巻く人たちが、出会い、成長し、恋をして、大人になっていくまでを追いかける長い物語。
『世界より、君のとなり。』
少しずつ変わっていく彼らの日々を、ゆっくりと描いていきます。