あらすじ
町の魅力を伝えるポップを作る――。
そんな授業の最中、水瀬悠斗は古い新聞記事に目を留めた。
そこに載っていたのは、数年前に起きた一人の女子高生の失踪事件。
そして記事に残された、奇妙な言葉。
『きさらぎ駅』
有名な都市伝説。
調べてみても、それ以上のものには思えなかった。
そんな中、友人との何気ない会話から、自分たちの高校にもいくつもの怪談が残されていることを知る。
夕方になると段数が変わる西階段。
誰もいない音楽室から聞こえるピアノ。
昔から語られてきた、学校の七不思議。
ちょうど文化祭の出し物に困っていた悠斗たちは、「学校の七不思議」を調べ、展示することになる。
噂を追いかけ、昔の資料を調べ、時にはくだらないことで笑いながら。
一つずつ怪談の正体を探っていく悠斗たち。
けれど、七つの噂を辿った先で、あの失踪事件がもう一度姿を現す。
噂は、どうやって生まれるのか。
誰も語らなくなった噂は、どこへ行くのか。
そして――
『きさらぎ駅』とは、本当に彼らが知っている“あの場所”なのか。
これは少し変わった七不思議と、どこにでもいる高校生たちの青春の話。