あらすじ
桜井ことはは、家族が“死語”を日常語として使う家で育った。
父の「ガチョーン」、母の「バッチグー」、祖父の「シェッー」。
ことはにとっては普通の言葉だが、学校では毎回笑われる。
ある日、父の書斎で《死語辞典》を見つけた瞬間、光が弾けて異世界へ。
そこは雷族の国で、巨大な魔獣が村を襲っていた。
恐怖で叫んだことはの言葉は――
「ガチョーン!!」
白雷が走り、雷精霊が召喚され、魔獣が吹き飛ぶ。
雷族は震え上がる。
「古代雷族の禁呪だと……!?
この少女、完全に使いこなしている……!」
続いて「シェッー」で高速雷撃、
「ナウい」で雷速化、
「ホワイトキック」で雷脚を発動し、
最後は父の口癖「アジャパー」で雷族の王まで降臨させてしまう。
そして帰還の言葉を求められたことはは、いつもの調子で手を振った。
「じゃ、バイビー」
死語家庭育ちの少女が、雷族の国を救う異世界コメディ短編。