あらすじ
源流森林と中流農耕帯の調律により、森と畑の局所臨界は回避された。
水は戻り、種は守られ、畑は少しずつ再生へ向かい始める。
しかし、食料は作れば終わりではなかった。
次に異常が検出されたのは、下流交易都市リヴァール。
そこでは、倉庫に穀物があるにもかかわらず、市場には食料が届いていなかった。
河川輸送は水位変動で混乱し、荷船は滞留する。
倉庫の在庫は商会、税倉、救援用に分かれ、封印と所有権の確認が進まない。
市場では価格が急騰し、難民が流入し、市民の不安は暴動寸前まで高まっていた。
食料は、倉にあるだけでは人を救わない。
船から降ろし、状態を分け、粉にし、配り、必要な人へ届かなければならない。
澪たちは、倉庫、荷船、製粉所、市場、商会、配給札、価格、難民、そして人々の不信と向き合いながら、食料を「作る場所」から「届ける流れ」へと調律していく。
第五部・下流交易都市編、開幕。