あらすじ

台風の夜、最終列車が途中駅で運転を打ち切った。 小さな駅に取り残されたのは、六人の乗客と一人の駅員。 就活帰りの大学生。 離婚届を持った女性。 酔っぱらった会社員。 家に帰りたくない高校生。 仕事を辞めた青年。 夫の手術を控えた女性。 そして、駅員の宮田春樹。 次の列車が動くまで、まだ何時間もある。 最初はただ同じ駅で足止めされただけの他人同士だった。 けれど、長すぎる夜を持て余すうちに、誰にも言うつもりのなかったことまで少しずつ話し始める。 「分からない」 辞めるのか。 続けるのか。 帰るのか。 会いに行くのか。 答えを出せないのは、乗客だけではなかった。 宮田の鞄の中にも、一枚の辞職願が入っている。 予定していた始発は、来ない。 それでも朝は、少しずつ近づいてくる。 人生の途中で立ち止まった七人が、偶然同じ駅で過ごすことになった一夜の物語。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品始発が来ない夜