あらすじ
高校1年の夏、あたしたちは文化祭でモキュメンタリーを撮った。
タイトルは「関東地方のある場所について」。
まあお察しの通り、学生の悪ノリ以上でも以下でもないモキュメンタリービデオ。
……のはずだったんだけど、文化祭終了後のある日、あたしたちはとんでもないことに気づく。
存在しないはずだった「ある場所」
─鬼頭郡が、いつの間にか「存在」していたんだ。
あたしたちのモキュメンタリービデオの中にしか存在しなかったはずの架空の場所が。
それまではどこにも存在しなかったのに。
本来ありえないはずの土地。
本来ありえないはずの怪異。
だれがゲンジツで、ゲンジツではないのか─
あたしはゲンジツなのか。
「ある場所」は顕現して、回路は開かれた。