あらすじ

「セレネ・アルディス、貴様との婚約を破棄する。国境の硝子橋を朝露で維持できぬ無能など、王家に不要だ」 王太子のその言葉に、私はただ静かに微笑んだ。 前世は現代日本の橋梁設計士。過労で命を落とし、剣と魔法の世界に転生した私が授かったギフトは【朝露錬成】。地味だと嘲られるその力で、私は前世の構造力学を駆使し、王国唯一の交易路である『硝子の橋』を、たった独りで毎朝維持してきた。 だが誰もその価値を知らない。義妹には「独り占めしてサボっていた」と罵られ、私は婚約破棄と辺境追放を言い渡される。 ——いいでしょう。ならば、どうぞご自由に。 あの橋には、私だけが知る仕掛けがある。私の魔力署名を持たぬ者には、決して維持できないという事実を。 蒸発するのは、明日の朝。私がもう、編み直さない朝から。 追放先は橋の向こう、冷酷と噂される竜人将軍の領地。だが将軍ガルドは、私を一目見てこう言った。「あれを毎朝独りで再構築できる者を、無能と呼んで追放しただと?」——彼だけが、私の橋の真の価値を理解していた。 そして現れる、謎の審問官イーヴォ。彼の口にする「こちら側ではない言い回し」。それは、前世を知る者の——。 理解されなかった令嬢が、真に自分を認めてくれる場所で幸せを掴む、痛快転生ファンタジー。橋が消えたとき、王国は自らの過ちを知る。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品「その橋は、あなたが渡り切る前に消えますよ」~婚約破棄されて追放された朝露錬成のギフト令嬢は、王家が壊した硝子の橋を独り占めして幸せになります~