あらすじ
歴史に名を残す者たちの、その向こうで。
数えきれない人生が、静かに世界を通り過ぎていく。
夕暮れに帳簿を閉じる役人。
二度と訪れないかもしれない道を歩く旅人。
遠い故郷を思い出す兵士。
何も持たず、ひとつの話だけを携えて帰る探索者。
ほんの一瞬だけ交わる人生もあれば、
何世代もの後まで、小さな痕跡を残す人生もある。
そして、そのほとんどは誰にも知られないまま続いていく。
仕事と旅。
争いと平穏。
出会い、別れ、小さな喜び、古い後悔。
そして、歴史には記されない何気ない一日。
『Margins of the World』は、
『七律の詩篇』の世界に生きた人々の、
そんな静かな声を拾い集める物語です。
ひとつの情景。
ひとつの声。
世界のどこかで生きた、ひとつの人生。