あらすじ
人が死ぬ。街が壊れる。世界には、“厄災”と呼ばれるバグがある。
それを直すのが、天界の技術調査員アサヒ・イオリの仕事だ。
――ただし、世界を救うための費用まで経費で落ちるとは限らない。
派遣先の異世界ルナリアでイオリが出会ったのは、聖歌を歌わず巨大な槌《カンパネラ》で怪異をぶん殴る聖女クラリス。
鐘楼に響く存在しない十三回目の鐘。
人の悪意を吸い上げ、報復を連鎖させる怪異。
食料も水も十分にあるのに、「足りない」と叫びながら飢えて死んでいく人々――。
常識では処理できない“世界の不具合”を前に、イオリは解析と管理者権限を駆使し、クラリスをはじめとするクセの強い聖女たちと共に、その仕組みを暴き、被害を食い止めるための答えを探していく。
だが、管理者権限は有料。
緊急使用は事後申請。
証拠書類と正式な報告書は必須。
しかも下手をすれば、世界を救った費用が個人立替になる。
命を救うためなら、必要な権限は使う。
払うかどうかは、そのあと全力で争う。
これは、世界のバグと人間の業を修復しながら、ついでに自分の財布も必死で守る天界調査員と、個性豊かな聖女たちの厄災巡礼。
――なお、旅費が経費で落ちる保証はない。
ーーー別冊付録ーーー
『聖女たちと征く 厄災巡礼』
――今こそ訪れたい、七つの滅亡スポット
【第5プラント周辺】
「鐘の音を聞きながら楽しむ♪ 地元民おすすめ絶品グルメ」
※精神干渉により隣席との殺傷事件が発生する場合があります。
「蒼月が映える! 一度は訪れたい絶景スポット」
※撮影中、身に覚えのある恨みを思い出す場合があります。