あらすじ
ある夜、刑事の「私」は、廃ビルで人が倒れているという通報を受け、現場へ向かう。
そこには、血にまみれた怪しげな女性と、殺人事件を思わせる不可解な状況が残されていた。
しかし、捜査を進めるにつれて、現場には奇妙な矛盾が次々と浮かび上がってくる。
「この事件は、本当に起きたのか?」
事件そのものだけでなく、自分自身の記憶や周囲の認識にまで疑問を抱き始めた刑事は、やがて事件の「あきらか」だったはずの部分を、一つずつ見直していくことになる。
殺人事件を追ううちに、事件だけでなく「自分が何者なのか」さえ揺らいでいく短編ミステリー。