あらすじ

ダンジョンが日常の一部となった現代日本。 F級探索者・久世直人が持つスキルは、《帰り道》。 できることは、ただ一つ。 今いる場所から、地上へ安全に帰れる道が見える。 魔物は倒せない。宝箱も見つけられない。身体能力が上がるわけでもない。 攻略には何の役にも立たないハズレスキル。 そう評価された直人は、探索者として大成することを諦め、ダンジョンで遭難した人間を地上まで案内する仕事をしていた。 そんなある日、人気S級探索者・神代美波率いるパーティが、ダンジョン深層で大規模な階層変動に巻き込まれる。 地図は使えない。 帰還石も作動しない。 日本トップクラスの探索者たちでさえ、帰り方が分からない。 全滅の危機に陥った彼らの前に現れたのは――たった一人のF級探索者だった。 「迎えに来ました。帰りましょう」 戦うことならS級には敵わない。 けれど、帰ることだけなら誰にも負けない。 S級パーティを全員生還させたことで、直人の存在は一気に知られることになり、彼のもとには次々と救難依頼が舞い込むようになる。 迷子になった初心者。 負傷して動けなくなった探索者。 崩落したダンジョンに取り残された人々。 そして、誰も生還したことのない場所から届いた救難要請――。 これは、最強にはなれなかったF級探索者が、《帰り道》だけを頼りに、誰より多くの人を生きて家へ帰していく物語。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品ハズレスキル《帰り道》しかないF級探索者、遭難したS級パーティを全員連れて帰ったら救難依頼が殺到しました