あらすじ
ひと月の出張から戻った高瀬明雄は、仕事に悩む同僚・神谷愛子の様子を気にかける。以前、愛子が「バイクでツーリングしてみたい」と話していたことを思い出し、明雄は彼女を海辺の足湯カフェへ誘う。
愛子にとっては、これが初めてのツーリングだった。海辺で愛子は明雄に仕事の悩みを打ち明ける。明雄は答えを与えるのではなく、ただ静かに話を聞く。話し終えた愛子の心は少し軽くなり、二人は夕暮れの海沿いを、それぞれのバイクで帰っていく。
何かが大きく変わるわけではない。ただ、誰かに話を聞いてもらうことで、少しだけ前を向ける――そんな一日の物語。