あらすじ
周囲の期待を裏切ることに恐怖し、自分の進路すら決められない、無気力とも違う消極的な高校生・高城翔馬。
何ひとつ自ら選んでこなかった彼は、ある日突然、異世界の「水鏡の間」へと召喚されてしまう。
そこで出会ったのは、亡き両親の復讐を誓う領主リーデルと、傷だらけの心ですべてを救う勇者の到来を切望する妹レオナ。
剣を振れず、魔法も使えず、世界を救う力の片鱗もないのに、ただ盲信的に「勇者」と仰がれる重圧。それに耐えかねた翔馬は、一度はリーデルの「何もできないことを隠すための静養」という名の嘘で作られた「檻」に逃げ込もうとする。
しかし、他人に流されるだけの生き方では、この世界を生き抜くことができないと悟った翔馬は、過酷な世界の現実と、周囲のさらに絶望的な境遇を深く知ることとなる。
やがて、自分を庇い守ろうとする人々の温もりに触れ、自らの意志で一歩を踏み出すことを決意する。
「僕はもう、流されるだけの存在には戻らない。大切な人を守れるようになりたい」
翔馬は自らの生き方を省み、多くの失敗を重ね、痛みに苦しみながらも、自らの考えに基づいた行動を取るようになっていく。
やがて成長した翔馬は、己の内に眠る『道標の光』を覚醒させていく。
押し付けられた運命ではなく、大切な者を守るため、自らの意志で「水鏡の勇者」として立ち上がった翔馬。
周囲の絶望を希望に変容させうる影響力を持つ青年へと成長していく中、世界に差し迫る脅威を打ち払うため、背中を預け合える仲間たちと共に、世界を巡る。
壮大な旅がいま、始まる――!