あらすじ
公爵家の次男であるホワードは、使えないものに冷酷な父や、その父に怯える兄に囲まれ、冷え切った家で育っていた。
10歳のスキル測定を翌日に控えた日、ホワードは自分の部屋で母の形見を盗もうとしていた謎の少女・クイナを捕らえる。伯爵家の人体実験から逃れてきたというクイナを見逃したホワードだったが、自身のスキル測定の結果が「ランクC」という平凡なものであったことから、父に「我が家の面汚し」と吐き捨てられる。
家を見限ったホワードは兄をハッタリで連れ出し、拘束していたクイナも逃がして家出を果たす。
実はホワードは家出の夜、冷酷な実家(公爵家)を笑顔で放火し崩壊させていた。
そんな彼の裏の狂気や孤独を知らないまま、数年後、美しく成長した彼らの前にある人物が再び現れる。それは、おてんばな本性をさらけ出したクイナだった。彼女は旅への同行を申し出る。
賑やかな旅が数ヶ月続いたある夜、クイナの身体に異変が起きる。彼女の左半身はかつて他国の王宮炎上事件を起こした呪われた少女「セレナ」へ変貌したのだ。
セレナは呪われた怪物としての記憶によって異形化していく身体の中で「生きたい」と泣き叫ぶクイナ。
しかし、セレナはホワードがかつて夢の中で語りかけた「君は悪くない」という言葉に救われ、自ら短剣を首に突き立てる。
二人の少女は精神世界で笑い合い、クイナはホワードとその兄の先の人生の幸福を願って息を引き取った。
彼女たちの凄惨な選択を肯定し、見届けることしかできなかったホワードたちは不快損失感を抱えたまま、彼女たちを忘れないためにあてのない旅を続ける。
それから更に時が経ち、森を彷徨っていた二人は、彼女たちと瓜二つの姿をした幼い少女と出会う。二人は少女を優しく抱きしめ、今度こその救いを誓い合うのだった。
※本作品の執筆にあたり、アイデアの整理およびプロット・構成の確認に生成AIを使用しています