あらすじ
「さあ、お前の魂と引き換えに、どんな願いでも叶えてやろう!」
おばの遺品整理中、偶然見つけた召喚陣から現れたのは、見た目は十歳ほどの小さな悪魔・ルシフェル、通称ルシィ。
ところが彼は、恐ろしい悪魔どころか、魔界の超優良企業に勤める「定時退勤が何より大事なエリート社畜悪魔」だった。
契約を成立させ、午後五時の定時までに魔界へ帰りたいルシィ。しかし、召喚主である女子高生・高橋奏には、叶えたい願いがこれといってない。
テストの点数も、魔界のスイーツも、奏には必要ない。
そんな二人が唯一共有するようになったのは、放課後に一緒に帰り、肉まんを半分こする時間だった。
いつしかルシィにとって、奏との時間は「仕事」ではなく、大切な日常になっていく。
しかし、一週間の契約期間が終わったとき、魔界の規則によって奏からルシィに関する記憶を消すことが決められてしまう。
「忘れたくない」
奏が選んだのは、人間としての生活を捨て、ルシィと同じ悪魔になることだった。
こうして奏は魔界へ渡り、新人悪魔としてルシィの会社に入社する。
定時退勤を愛する悪魔と、元女子高生の新人悪魔。
これは、二人が魔界で働きながら、今日も一緒に肉まんを食べる、ちょっと変わった悪魔の日常物語。