あらすじ
「私を疑え。そして、全ての嘘を乗り越えて真実に至ってくれ・我が親友ラウへ クロード」
清国出身の軍人、ラウ・シンは一番の親友にして、世界に平穏をもたらした英雄、クロード・エーテルノス准将を殺した下手人を追っている途中、このメッセージと出会う。
友を疑うことに葛藤を覚えながらも、ラウは部下数名を伴い親友の最後の願いを叶える為の調査を開始する。
ラウは親友が遺したメッセージを頼りに、クロードと縁が深い人たちの元を訪れ、その切ない追憶に浸る。
だが、その道のりは決して平坦なものではなかった。
往く先々で、発生する襲撃。段々と明らかになっていく、悍ましい事実。
「准将は戦いが終わった後の広場で、人の血を使って奇妙な儀式を行っていた」
「クロード教官の手の甲には、不思議な紋様が浮かび上がっていました」
「彼は不老の存在だったのだ」
ラウは甘美な英雄譚の影の部分に沈み込んでゆく。
そして、ラウ、クロード、女王、天使、悪魔、部下。それぞれの思惑が交錯する。
全ての果てに見えるものは希望か、絶望か。そして、ラウの決断は。
二十世紀初頭の欧州を舞台とした、欺罔と真実のローファンタジー。
貴方は、真実と二度、出会うことになるでしょう。