あらすじ
35歳の佐伯結衣は、食品会社の営業事務として働きながら、一人で整えた穏やかな暮らしを守っていた。受発注システム刷新の仕事で出会ったのは、婚約者の裏切りから未来の約束を信じられなくなった藤堂亮介。互いの過去に踏み込みすぎず、少しずつ距離を縮めていく二人だったが、結衣の前に、五年前、転勤を機に好きなまま別れた元恋人・城島健太が現れる。再び差し出された過去と、今心を寄せる相手。結衣は、選ばなかった人生への思いと向き合い、自分の意思で未来を選ぼうとする。仕事、恋、そして遠距離という試練を通して描かれるのは、変わらないことを誓うのではなく、変わったときこそ言葉を交わす関係。過去の自分を否定せず、新しい一歩を踏み出す大人の恋愛物語。