あらすじ

レオナルド・フォン・バルト、 公爵家に生まれながら、戦闘系スキルを何ひとつ持たない彼は、義兄によって領地から追放された。 与えられた追放先は、【黒砂の谷】 草一本すら生えず、土には強い毒素が含まれている、世界でも有数の不毛地帯だった。 そしてレオナルドが授かったスキルは、誰もが「役立たず」と笑った【水耕栽培】。 「……いや、むしろ最高の土地じゃないか?」 実はレオナルドには、前世の記憶があった。 ブラック企業で年間残業1200時間を経験した元社畜。 そんな彼が前世で趣味として極めていたのが、ベランダでの水耕栽培だった。 土がダメなら、土を使わなければいい。 レオナルドは【水耕栽培】の能力と前世の知識を組み合わせ、黒砂の谷に巨大な農業施設を作り始める。 すると―― 発芽まで10秒。 収穫までわずか数分。 しかも魔力を含んだ養液によって育てられた作物は、通常の作物とは比較にならないほど高品質だった。 「……これ、普通の麦より百倍くらい価値があるんだが?」 さらに水耕栽培は土壌を必要としないため、連作障害もなく、荒れ果てた土地でも安定して大量生産が可能。 死の谷は瞬く間に、緑豊かな巨大農業都市へと姿を変えていく。 そんなある日。 大干ばつによって飢餓に苦しむ隣国から、一人の騎士団長がレオナルドのもとへ辿り着く。 「頼む……食糧を分けてくれ! このままでは、多くの民が飢えてしまう!」 レオナルドは快く食糧を提供する。 そして始まる、世界規模の食糧革命。 魔導麦、超高品質トマト、巨大イチゴ、魔力米、希少野菜。 次々と生産される作物は瞬く間に評判となり、商人、貴族、王族、さらには皇帝までがレオナルドの農産物を求めるようになっていく。 これは、世界から「ハズレ」と笑われた【水耕栽培】で、荒廃した土地を世界最大の穀倉地帯へ変えてしまった男の農業革命と、のんびりスローライフ、少しだけ辛辣なざまぁの物語である。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品異世界に転生した社畜、ハズれスキルの水耕栽培で成り上がる