あらすじ

妻が死んだ。 ラングヴァイ公爵オルデリクは、棺を用意させ、北の国から白い花を取り寄せ、王都でいちばん高いという泣き女に人をやった。 この家の者は泣かない。泣かないのではなく、泣いてはならないと躾けられている。人前で取り乱すのは血の弱さだと、この国では言う。 だから声を買う。買えるだけの家が、買う。 ──明日の夜、私は妻の棺の前に立つ。立って、泣かない。 冷酷と噂される男が、妻の葬儀の前夜に何を手配し、何を見て、何を言わなかったか。それだけの話です。 ※単話完結。同じ夜を泣き女の側から書いた連載『泣き女のわたくしが呼ばれたのは、誰ひとり泣かなかった公爵夫人の葬儀でした』もあります。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品泣かなかった夜 ~公爵閣下は、妻の棺の前で一滴も泣かなかった~