あらすじ
「君には妻としての利用価値がない」
そう告げられ、六年間続いた婚約を一方的に解消された侯爵令嬢リリアーナ。彼女が将来受け継ぐ予定の土地は山ばかりで、大規模な農業にも向かない。より豊かな領地を持つ令嬢と結婚した方が家の利益になる――それが婚約者アルベルトの出した結論だった。
傷つきながらも彼に縋ることなく婚約を受け入れたリリアーナは、その後、自分の領地へ向かい、山間部の開発に取り組み始める。
そんなある日、山で昔から見かけるという奇妙な石を専門家に調べてもらったところ、思いもよらない事実が判明して――。