あらすじ

ある夏の朝、クマゼミが奇妙なリズムで鳴き始めた。 シャン、シャンシャン。シャン、シャンシャン――。 神楽鈴を思わせるその鳴き声は、SNSをきっかけに全国へ知れ渡っていく。 博物館が調査に乗り出し、マスコミが取材に訪れ、やがて地元では「神楽蝉」と呼ばれるようになった。 そして人々は、その蝉に願い始める。 雨が降りますように。 暑さが和らぎますように。 ご利益がありますように。 神社もまた、この奇妙な蝉を利用して御守りを作り始める。 これは、神様の物語なのか。 それとも、人間が勝手に神様を作ってしまった物語なのか。 シャン、シャンシャン――。 その蝉が鳴かなくなったとき、残されたのは大量の御守りだった。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品蝉神様