あらすじ
『空き部屋の声、1986年の女』続編。
死んだと思われていたフランス女は、時間移動装置を使い、西暦1112年の北宋へ逃げていた。
姿を漢民族の少女へ変えた女は、|白麗華《バイ・リーファ》と名乗り、言葉も金も身分もないところから新しい人生を始める。現代で身につけた知識と持ち前の才覚を武器に、商人や役人たちの世界へ少しずつ入り込んでいく。
一方、1986年の日本では、父を死へ追いやった事件に女が関わっていたことを知った倉田達也が、彼女を追って北宋へ向かう準備を進めていた。
だが、時間を越えた2人は、どちらも以前とは違う姿になっている。
追う男と、追われる女。
互いの正体を知らないまま、2人は北宋の巨大な歴史の流れへ入り込んでいく。
『金瓶梅』の時代から始まる、時間移動歴史小説。