あらすじ
王太子ルーヴァンとの120対120の模擬戦。
侯爵令嬢エルダーラは、味方の損害0、治療を要する負傷者0のまま、王太子軍を全滅判定へ追い込んだ。
ただ勝っただけだった。
誰も傷つけず、全員で帰るために戦っただけだった。
なのに、それをきっかけに王太子との婚約は解消。
ならば仕方ありませんわね、と領地へ帰り、侯爵として普通に仕事をしていたはずなのだが――。
「……なぜ、王都の周りに3万人もおりますの?」
本人の知らないところで人望が派閥になり、警戒が疑惑になり、国まで動き始める。
倒す必要のない相手は倒さない。
壊す必要のないものは壊さない。
損害を出さずに勝つ令嬢の戦いは、いつの間にか国全体を巻き込んでいた。