あらすじ
【実際に見た夢をもとにした短編です。】
海上に存在する、三つの秘密の場所。
そのすべてを見つけた俺は、最後の場所を示す地図を手に、依頼主である大富豪の男のもとへ向かっていた。
だが、その途中で何者かに襲撃される。
逃走の中で蘇る、過去の記憶。
そして思い出した。
大富豪の娘――愛子。
古い日本家屋が似合う、おしとやかで美しい女性。
長い間、連絡を取っていなかった彼女を、俺は今でも愛していた。
もう自分のことなど忘れているかもしれない。
それでも俺は、愛子を探した。
そして、ようやく再会したその瞬間。
俺は殺された。
死んだはずの俺が次に辿り着いた場所は、港だった。
そこでは、大勢の人間が俺のために集まっていた。
――俺の葬式だった。
そして目覚めた俺が、スマートフォンで見た時刻は。
午前5時14分。
それは、俺の誕生日だった。